WEBパンフレット
大変な状況の中
ご来場いただき、ありがとうございます。
私共の励みになります。
こんにちは。
ご来場頂きありがとうございます。
今回は電子パンフレットですので、字数制限を気にせず少し自由に書いてみます。
劇作に入る前、演出部のメンバーで世の中の「炎上案件」を調査してみました。
人々の意見をネガティブ/ニュートラルに層別して、主張の根っこは何なのかを探り比較するというもの。
いくつかやって見えたものは、明らかな悪意に満ちた意見を除くと、実はどちらも同じなんだということでした。
誰も世界をぶっ壊したいなんてことはなくて、穏やかで幸せでいて欲しいだけ。
昨今はSNS の普及により世間と社会の境界が暖味になって、その“穏やかで幸せでいて”が目に見えぬ人を刺すようになりました。
この昔からあった矛盾に、改めて、どう付き合うのかが問われているようです。
演劇は、私たちの日常と地続きの世界に生きる人を目撃し、共に考えることができる表現だと考えております。
今、そこに、存在して、誰かを想い、誰かに想われる。
そんな切実さを大切にした演劇を作りたいと思いました。
今回の作品は、即興劇の積み重ねで作りました。
話の大筋は演出部で決めましたが、いわゆる“台本”はなく、シーンごとの「場所・背景・人・問題」を設定して、出演者に即興で演じてもらう。あなたがこの立場ならどうするか。
ですので、基本的には演者自身の口から出た言葉を元に紡ぎました。
演出である私は、そこに切実さがあるかを吟味して言葉と流れを剪定しましたが、今日も新たに紡がれるはずです。
また、本作に関連して実施した「不特定多数の声を紡ぐ企画※」に寄せられた言葉も、作品の中に(あくまでさりげなく)取り入れております。
この手法の劇作は、無限に広がる海を航るような感覚でした。
まだ見ぬ景色が見たくて、新しい地図を広げ、指針の安定しないコンパスを握りしめ、手作りの船に帆を張って。
朝日が昇るのは東で、タ日が沈むのは西。大体はあの辺り。 それは分かっている。
けれど、大海原のど真ん中で航路を見失い、前進しているのか後退しているのかも分からず、度重なる嵐で沈みそうになる。
それでも風はやまないし、相変わらず空は青い。
乗組員は漕ぎ続けました。
我々が辿り着いた景色を、お客様にも見届けてもらえたらと思います。
最後に。
コロナ禍において本日を迎えることができたこと、自身の健康を保ちながら劇作に取り組んで下さった出演者、スタッフの皆様と、ご来場のお客様に感謝します。
構成・演出:古場ペンチ
ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
古場ペンチに「なにかやるか!?」と持ちかけ始めたとよた演劇祭も5年目を迎えました。
今年は、新型コロナウイルスの流行で、開催見送りも検討しておりましたが、このままいつ戻るのかわからない“日常”をただ待つだけではなく、ウイルスと共存し“日常” は私達の手で作りだすものと考えに至り、第5回とよた演劇祭『#456789の舞台』開催の運びとなりました。
当事者である私達が、今【感じたこと】は、演劇だからこそ伝えられると考えております。
とよた演劇祭実行委員会代表 図師久美子
本日は、「第5回とよた演劇祭」にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
また、この大変な状況の中「観劇すること」を選んでいただき、感謝申し上げます。
今年はどなたにとってもそうであるように、演劇にとっても厳しい年となりました。
「演劇は不要不急なのか」その壁は厚く、高く、立ちはだかりました。
演劇を含め文化芸術には「社会をよくする力がある」と言われています。だからこそ、とよた演劇祭はこの壁に立ち向かうことを決めました。
これから先、どんな世の中になるのか予想はできません。それでも私たちは、「演劇が持つ力」を信じています。挑戦し続ける彼らの舞台をごゆっくりお楽しみください。
公益財団法人豊田市文化振興財団文化事業課
築地麻衣子
構成・演出|古場ペンチ(Pinchi番地)
演出助手|森万尋・堀場みのう・図師久美子
舞台監督|大林成樹(劇団ドラマスタジオ)
照明|横井勇士(JET株式会社)
照明補助|小川來純(JET株式会社)
溝口慶一・加藤恵
音響|足立晃三
振付|長田すしえ
舞台装置|大林成樹
宣伝美術|古場ペンチ
制作|加藤恵・小島みさえ(劇団3~SUN~)
図師久美子
(公財)豊田市文化振興財団文化事業課
築地麻衣子・河野結香
協力|加藤真紀子・彬田れもん
劇団3~SUN~
企画・製作|とよた演劇祭実行委員会
主催|とよた演劇祭実行委員会
共催|(公財)豊田市文化振興財団
とよた演劇協会
後援|豊田市
公演終了後、1週間以内に台本と『不特定多数の声を紡ぐ企画』に寄せられた声をホームページ上で公開いたします。
皆さんから寄せられた声が、どこのシーンで台詞になったのかご確認いただけます。
<勢力幸子 出演>
演劇フェスティバル イン ちりゅう2020 Vol.24
七味とうがらし「女ともだち」
2020年12月13日(日) 13:30
会場:パティオ池鯉鮒 花しょうぶホール